状態は?

何を基準に判断すればよい?

中古不動産のイメージ

立地条件がよくても、毎日快適に安全に生活できなければ、安心して暮らすことができません。 そうならないためには、何を基準に判断したらよいでしょうか? ここでは、住宅を購入するときの物件選びの際に知っておきたいポイントをご紹介します。

【建物の状態】

いくら立地条件がよく周囲の環境がよくても、毎日の生活には建物自体の安心・安全性も欠かすことは出来ません。どんなに環境が良くても地震で倒壊してしまいそうな不安のある家では、落ち着いてその建物で暮らすことなどできません。また、隣の家の音が筒抜けではプライバシーも 保てません。最近よく耳にする シックハウス対策に関しても充分な確認が必要です。健康的な住まいを長く保つためには、建物をあらゆる面からしっかりチェックし、疑問点や不明点は販売業者に確認をして、事前に問題の解決をすることが大切です。

【シックハウス】

建材や壁紙の接着剤に含まれるホルムアルデヒドやトルエンなど、揮発性の高い化学物質によるシックハウス症候群が社会問題になりました。有害化学物質を出さない建材も普及してきましたが、建材以外にもカーテンやじゅうたん、家具などから揮発する化学物質や、日常生活用品、ダニやカビなど様々な原因によって室内空気が汚染されることによるシックハウス症候群の発症も 確認されています。入居後に取り付けたカーテンから有害物質が微量でも発散し 続けた場合には、その物質が室内に滞留してシックハウスの原因になる場合もあります。一番の対策は部屋の換気です。空気が循環しにくいマンションでは、窓を開けずに常時換気可能な換気システムが標準設備になりつつあります。健康な生活の最低条件として建材と換気のチェックは重要です。

【セキュリティー】

空き巣に限らず様々な事件が発生している現在では、しっかりとした複数の防犯対策が必要といえます。たとえオートロックがあっても、玄関ホールから住人と一緒に中へ入る事は可能です。ですのでオートロックだけに頼るわけにはいかず、ピッキングに 強い鍵の取り付けや、管理人の常駐、防犯カメラの設置などの対策をとっている マンションが増えてきました。一戸建ての場合でも暗証番号や指紋照合で施錠・ 解錠ができる鍵の取り付けや、割られた際に警報が鳴る窓の設置なども増えてきています。購入希望物件にはどのような防犯対策が施されているかを確認し、不安な場合は個別にオプション対策をとりましょう。

【外観】

マンションにおける住みやすさは、なんといってもしっかり管理されているかどうかに尽きますです。新築物件ですと購入を考えてる段階では決して確認できないところですが、中古マンションの場合は現状での管理状況を目で見て確認しましょう。ゴミ置き場が整理されていない。ポストからはみ出したチラシが散乱している。廊下に居住者が物を勝手に置いている。こんなマンションは要注意です。

【騒音、交通量】

マンション購入後に最も多いトラブルに騒音が挙げられます。いくら頑丈なコンクリートで建設されていても、 遮音性能の高い床材でなければ、足音など直接的に伝わる音は通過してしまいます。壁と床全体の遮音性能を示す下記の等級表を参考に物件のパンフレットや設計図書に記載されている数値を確認してみてください。壁の遮音等級はD値が高くなればなるほど防音効果が高くなります。床の遮音等級はL値が低くなればなるほど防音効果が高くなります。屋外からの騒音については、可能な限り曜日・時間帯を変えて現地に行って確認をしてみましょう。